
着物や浴衣を着るとき、「お手入れが大変」というデメリットがあります。
特に絹素材の着物の場合は自分でお手入れすることはできず、悉皆屋(しっかいや)さんなどの専門業者に依頼してメンテナンスする必要があります。
また、使用している布の面積が広い服ですのでシワになりやすく、アイロンがけを自分でしようとすると大変です。
悉皆屋(しっかいや)…着物の悩みを解決してくれるところ 「丸洗い」 「シミ抜き」 「洗い張り」から「かけはぎ」 「染め替え」 「柄足し」 「虫食い直し」
KIMONODE製品はこういったデメリットを極力なくすために、ポリエステル素材を使用しています。
ポリエステル素材は、普段着の洋服と同じように自分で洗濯やアイロンがけをすることができます。
綿や麻などの天然素材と比べるとシワになりにくいことも特長の一つです。
しかし、ポリエステルの着物であってもシワはできますし、お手入れの仕方次第ではトラブルが起こる可能性があります。
そこでこの記事では、ポリエステル着物のお手入れ方法、その中でも特に洗濯の仕方や乾かし方について説明していきたいと思います。
ポリエステル着物のお手入れにお悩みの方、要チェックの記事です。
ぜひ、ご覧ください♪
ポリエステル着物の洗濯方法
洗濯機を使用する前に、着物の汚れが目立つ部分を手洗いをしておくと、汚れが落ちやすくなります。
この一手間で仕上がりに差が出てしまいます。
目立つ汚れを見つけた時は、ぜひ試してみてください。
* 強く手洗いをしてしまうと、着物が傷む場合もございます。ご注意ください。
ポリエステル着物を洗濯機で洗う際、事前に下記のものをご用意ください。
- ポリエステル着物(洗濯物)
- 液体洗剤
- 市販の洗濯用ネット

ポリエステル着物を洗うときの洗剤の選び方
ポリエステル着物や浴衣を洗濯する場合は、蛍光漂白剤が含まれていない液体洗剤をお選びください。
* 蛍光漂白剤が含まれている洗剤で洗濯をすると部分的に白っぽく変色し、粉末洗剤を使用すると洗濯後に粉末が白く残ってしまう恐れがあります。
洗濯ネットの使い方
洗濯ネットを使って洗濯する時、着物を畳んでネットに入れます。
事前に着物を畳んでおくことでシワを軽減できますのでオススメです。
また、着物は1着ずつ洗濯ネットに入れるようにしてください。
2着以上の着物を一緒にネットに入れて洗濯すると色移りの原因となる場合があります。
ご注意ください。
* 洗濯ネットは100円ショップなどで売られているもので十分です。
洗濯機の使用モードについて
自動洗濯機の場合はソフトコースや手洗いコースといった弱水流のモードを使用します。
手動洗濯機の場合は3~5分程度、脱水時間を1分以内の洗濯時間が一番短い方法で洗濯します。
*水の温度は常温、もしくは30℃以下のぬるま湯を使用してください。

ポリエステル着物の干し方(乾かし方)
ポリエステル着物や浴衣を干すときに用意するもの
ポリエステル着物を乾かす際、事前に下記のものをご用意ください。
- ポリエステル着物(洗濯後、湿っている状態のもの)
- 着物ハンガー(市販のバスタオル用ハンガーなどでも可)

干すときに気をつけるポイント
軽い脱水により着物が濡れている状態で洗濯機から取り出します。
1〜2回ほど、上下に振って軽いシワを伸ばしましょう。
着物が湿っている状態で干すと、着物自体の重さで自然にちょっとしたシワを伸ばしてくれます。
襟・袖口などの要所の形を整えてからハンガーで干すと、シワになりにくくキレイに乾きます。

また、きものを裏返しにして、風通しの良い日陰で干すようにしましょう。
直射日光に当てると色落ちしてしまう原因の一つとなります。
* タンブラー乾燥機(回転と熱や風による短時間乾燥)は絶対に使用しないで下さい。シワが消えなくなる可能性があります。
まとめ
ポリエステル着物の洗い方、干し方はお分りいただけましたでしょうか?
着物は着用後のお手入れが重要な衣服です。
まずは、今回ご紹介しましたポイントを押さえながら、お手持ちのポリエステル着物で試されてみてください。