日本の古典柄にこめられた想い【自然や植物由来の柄】 – KIMONODE DESIGN 03

柄に込められた想いを紹介するこの記事も、3回目となりました。
今回は自然の風景を切り取ったものや、身近な植物をもとに作られたもの、パターン柄についてご紹介します。

『自然』由来の柄

流水

stream
水の流れを図にしたもの。流れて腐らないというところから、『清廉、正義』の意味があるそうです。
また、『火除け』としても使われていたようです。

青海波(せいがいは)

seigaiha
波模様を鱗のように並べた模様です。
穏やかな波で『穏やかな人生』を願ったものだと言われています。波の表現は他にも大きなうねりを持った光琳波や立浪などもあります。
千鳥など、水辺と関連深い生き物と組み合わせて使われる事も多いようです。

立涌(たてわく)

tatewaku
立枠とも呼ばれ、水蒸気が立ち上っていく涌く様を表しているそうです。
枠の間に花や雲等を組み合わせて用いる事も多い柄です。
古くから蒸気が立ち昇る様は吉祥とされており、縁起のいいものとして扱われていました

cloud
雲は古来中国で、その形や動き等から、吉凶を占うものとして扱われてきました。
雲の上には極楽があることから、『未来永劫への願い』が込められていたようです。

雪輪

snowflake
雪の結晶の輪郭をモチーフにした円形模様。雪の結晶のような、美しい柄です。

『植物』由来の柄

麻の葉

leafofflax
麻の葉の形に似ている事から付けられました。
麻は成長が早く、真っ直ぐ伸びる様子から『子供の成長』を願う柄として多く使用されました。

瓢箪

gourd
瓢箪は昔から酒の容器として知られていますが、『縁起物』として用いられていたようです。
また、種が多い事から『子孫繁栄』の意味もあるとの事。

『幾何学的』な文様

七宝

seventreasures
仏典用語で、大変貴重であった七つの宝物、七珍(金・銀・瑠璃等)の事。
連続して繋げた七宝繫ぎ柄は、絶える事無く連鎖している事から『円満・調和』の意味も込められているそうです。

市松

ichimatsu
歌舞伎役者の佐野川市松が、衣装に用いた事からこの名称になったようです。
海外でも古くからあるデザインで、チェック柄として愛されています。

scale
三角形の頂点を合わせて規則的に並べたものです。蛇や蝶を連想し、脱皮=厄を落として再生すると言う意味があるそうです。
また、女性の心に住む鬼を戒めるため、『女性の厄よけ』として扱われてきました。

まとめ

いかがでしたか?
古くから愛されてきた柄には様々な意味があり、それを場面によって使い分けてきていた事が分かります。
現代のファッションシーンでも形を変えながら、様々な柄が取り入れられていますので、探してみてくださいね。
次回は古典柄の記事最後の回『花』編です。
お楽しみに!

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