合繊着物のデザインを支える昇華転写印刷とは – KIMONODE DESIGN 05

昇華転写の仕組み

KIMONODE製品は昇華転写印刷というプリント技法を用い、自社工場でのテキスタイル印刷を行っています。
昇華転写の機械を導入して2年が経ち、ずいぶんと着物や帯を作るときの昇華転写に関するノウハウが培われてきました。

今回は、

  • なぜ、KIMONODEは昇華転写印刷を採用したのか
  • 印刷をする際、どういったことにこだわっているのか

といったギモンにお答えするために、KIMONODEのプリント工場での取り組みをご紹介します。

KIMONODE製品は全て昇華転写印刷でデザインされています。

KIMONODE製品が昇華転写印刷を採用している理由は、なぜ合成繊維素材で着物や帯を作っているのかというポイントと切っても切り離せない関係があります。
まずは昇華転写印刷とは何かについてご説明しながら、その関係性を紐解いていきましょう。

昇華転写印刷とは?

昇華転写印刷とは、紙に含ませた塗料を高温で気化させることで繊維を染色する技法です。
熱に強い化学繊維の記事に限られますが、生地への前処理や後処理等で薬品を使用する必要がなく、環境に優しい印刷方法です。
また、下記のようなメリットがあります。

  • 生地の風合いを残しつつ、染料の鮮やかな明るい発色が表現できます。
  • 耐擦過性耐水性もあり、洗濯やアイロンがけなどのお手入れを自分でできます。

このような観点から、KIMONODEでは昇華転写印刷を採用しています。

昇華転写の行程について

ここからは、実際の昇華転写の行程をご紹介します。

昇華転写の仕組み

STEP01 データを作成し、転写紙に印刷する

データはパソコン上で製作し、専用のプリンターで印刷します。
色も柄も細かく作れるため、表現の制約も少なく、思い通りのデザインを形に出来ます。
また、印刷の設定も出来る限り繊細な仕上がりになるように行っています。

一枚の着物や浴衣を印刷するのに約1時間かかります
これは着物に使用する生地が洋服よりも大量に必要となるためです。
印刷スピードを上げてたくさん作る事も可能ですが、高速で大量に印刷するのではなく、一枚一枚を丁寧に作る事を心がけています。

STEP02 熱に通し、生地に転写する

生地を転写に最適な状態に調整し、約200℃のプレス機で加熱・加圧します。
真っ白な生地が、自分たちの決めた色に染まって出てくる時はワクワクします♪

KIMONODEの印刷に対するこだわり。

生地選び

色々な生地を手に取って、より良い生地を選定しています。
気になる生地は、実際に仕立ててみた上で、肌触りや通気性、伸縮性はもちろん、重さもチェックしています。

色選び

その年のトレンドカラーや、街中で流行している色も製品作りに活かしています。
色の微妙な差を、バランスを取りながらチェックしています。

さいごに

今回は昇華転写印刷を選んだ理由と、印刷へのこだわりについてお伝えしましたが、いかがでしたか?
今後もわくわくするような柄や色に挑戦していきますので、新作の発表をお楽しみに♪