汗ばむ季節を涼しく快適にするトリアセテート生地のご紹介(特性・注意点・お手入れなど) – KIMONODE ITEMS 02

KIMONODEでは2017年春夏の着物を手はじめに、トリアセテートとポリエステル混紡の新素材を一部の商品に採用しています。

合成繊維はポリエステルがメジャーなため、トリアセテートと聞いてもあまり馴染みがない素材だと思います。

しかし、このトリアセテート生地は春から夏に向けて、とても実力を発揮する素材です。
この記事では、トリアセテートの魅力をご紹介しながら、KIMONODEがどのような商品に採用しているのかをご紹介していきます。

トリアセテートとは

トリアセテートは半合成繊維(*1)という分類の生地です。

夏の暑い日、気温が安定している春秋に適している素材です。(*生地の厚みや織の種類などで使えるシーズンは変わってきます。)
冬用の生地も探していますが、なかなかこれというものは見つけられていません。

アパレルではワンピースやスカートなどで採用されることが多いようです。
同じ合成繊維のポリエステルよりも、ランクが上の素材として使われています。

*1 天然パルプのセルロースに酢酸を作用させてつくられています。

トリアセテートの特性

トリアセテートは多くの特性を持っています。
その中から特に知っていただきたいことをまとめました。

  1. シルクライクなやわらかい光沢
    天然素材(綿や絹など)のような自然な光沢を持つため、上品な雰囲気をもちます。
  2. しっとりと柔らかい肌触り
    実際にさわっていただき、そのやわらかさを感じていただきたい項目です。
    ポリエステルと触り比べると、その違いが体感できると思います。
  3. すばやく乾きます。
    湿気の多い日でも家の中で一晩干せば、次の日の朝にはほぼ乾いています。
  4. 涼しい体感、ヒンヤリ感触
    本当に涼しいようで、KIMONODEのスタッフは4月中頃からよくこの生地の着物を選んで着ています。
    この1年間で多くの方に生地を触ってもらいましたが、その冷たさは予想外のようでよくびっくりされます。
  5. シワになりにくく、ご自宅で洗えます。
    のちほど説明する注意書き通りにすれば、ご自宅で洗濯できる生地です。
    また、天然生地に比べるとシワが少ないため、アイロンがけも楽々!

トリアセテートの注意点

トリアセテートを含んだ生地の製品は、下記事項を十分にご注意いただいた上でご着用ください。

  • トリアセテートはアルカリに弱い性質があります。
    アルカリ性の洗剤などを使用せず、必ず中性洗剤をご使用ください。
  • 自動車や石油ストープの排気ガスなどにより、変色・退色する場合があります。
    着用したまま自動車のマフラーなどに近寄らないようご注意ください。
  • マニキュアの除光液などのシンナーが含まれる溶剤により、溶けて穴が開く可能性があります。
    着用したまま、もしくは近くにある状態で当該薬品を使用しないようにご注意下さい。

トリアセテートのお手入れ(洗濯・干し方・アイロン)

トリアセテートを含んだ生地の製品は、通常のポリエステル製品とお手入れ方法が異なります。
お手入れ時は十分にご注意ください。

洗濯

30℃以下のぬるま湯で、やさしく押し洗いをしてください。
手洗いをオススメしています。
洗濯機をご使用の場合は一番やさしいコースをご使用ください。

*洗剤は、必ず中性洗剤をご使用ください。

漂白剤

液体酵素系の漂白剤をご使用ください。

*塩素系漂白剤のご使用はお控えください。

脱水

脱水は軽く絞る程度で行ってください。

干し方

日陰で吊り干しをしてください。

アイロン

80〜120℃程度の低〜中温で、当て布を使用してください。
スチームアイロンはお控えください。

KIMONODEがトリアセテート混紡素材を採用した理由

KIMONODEでは商品で使用する生地選びも商品開発の大切なポイントとなっています。
着やすさや機能性、KIMONODEの目指す方向性を考えながら選んでいきます。

現在KIMONODEでは、トリアセテート とポリエステルの混紡生地を夏用の着物(単衣)と半衿で採用しています。
それまではプリントとの兼ね合いもあり、高級ポリエステル生地を中心に夏の着物(浴衣)をつくっていました。
そうした中で「KIMONODEの着物」を追求するために生地を探し続け、ようやくこの生地に出会いました。

前段で説明しています通り、トリアセテートには独特の扱いづらさがあります。
しかし、それを補ってあまりあるすばらしい特性がこの生地にはありました。
特にその軽さ、涼しさ、肌ざわりの良さ、自分でお手洗いできるという特性は、「夏にえらびたい着物」の生地としてベストな選択と思っています。

まとめ

トリアセテート生地の特性や取り扱い方、ご理解いただけたことと思います。
どういった生地かわかれば、あとは試すだけです。

そして、夏の暑い日でも着物を着てみたいと思うときには、ぜひKIMONODE(キモノード)の単衣もご検討いただけましたら幸いです。