着物のことを知りたい時、最初に読みたい本『あたらしい着物の教科書』のご紹介 – KIMONODE Books 01

着物を着たいと思った時、着物のことをもっと詳しく知りたいと思った時、どうしていますか?

最近はスマホも普及しているため、Googleなどの検索エンジンで調べものをする人も多いと思います。
KIMONODE(キモノード)でも、そういった方のために着物に関するTIPSDesignのお役立ち情報を公開しています。

さらに知識を深めたいときは参考書籍を読んだり、教室に通ったりされる方が多いのではないでしょうか。
特に本はだれでも手に入れられる知識の泉です。
しかし、事前知識なくどの本を読んだら良いかを、数ある本の中から選ぶことは至難の業だと思います。

そこで、今回は2018年3月30日に発売された「あたらしい着物の教科書」という本をご紹介したいと思います。

あたらしい着物の教科書とは

「あたらしい着物の教科書」は日本文芸社から刊行されている着物を着て楽しむための基本的な知識や情報、そして着方の説明などがわかりやすく、丁寧に掲載されている書籍です。
*発売から半年たった今でもAmazonの着物関連の書籍ランキングで上位に入っています。

著作者である木下勝博さん、紅子さんは一年365日国内外問わず和装で活動していらっしゃる着物のエキスパートといっても過言ではない方々です。
私は実際にご縁をいただいておりますが、着物への深い愛情と知識、やわらかい佇まいがとても魅力的なご夫妻です。

この本にもお二人の人柄がよく表れており、細部までその気づかいを感じられる良書となっています。

この本をKIMONODEがご紹介する理由

それは、本書の内容にとても共感できたということが大きいです。
KIMONODEは「着物をもっと多くの人に楽しんでもらいたい」という想いで立ち上がったブランドです。
「じっさいに着ている人」の目線でつくられた書籍を紹介したいと思うことは自然な流れでした。

「私が着物業界に入った時に、こんな本があれば良かったのに」と心から思っています。
ぜひ、多くの方に読んでいただきたい一冊です。

あたらしい着物の教科書のカンタンな内容紹介

本の目次毎に感想を交えながら、その魅力をご紹介していきたいと思います。
目次は以下の形で構成されています。

第一章着物を知る
第二章体に心地よい着方
第三章季節のまとい方
第四章着こなし方

第一章 着物を知る

第一章では着物や帯、小物にどういった種類のものがあるのか、どういった時に選び分ければいいかを図を使いながら分かりやすく説明しています。

着物や帯の種類と位置づけを「気軽さ」から「格式が高い」で分類した早わかり図は本当にありがたかったです。
着物は奥深く、幅広いため、この仕事をしていても知らないことも多くあります。
そうしたときに、こうして文章や図説にしていただくと理解が早くなり、とても助けていただいています。

第二章 体に心地よい着方

第二章では≪ラク美≫という着方の考え方をベースにどのような流れで着物を自分で着ていくのかを分かりやすく説明しています。

著作者の一人、紅子さんご自身がモデルをされている着方のポイントを押さえた写真がふんだんに使われており、とても分かりやすい構成になっています。
特に事前準備や所作の注意といった細かい点まで丁寧に説明されており、この配慮こそがご夫妻の魅力の一つと思っています。

第三章 季節のまとい方

第三章では今の日本の気候に合わせた「新しい着物暦」の提案を基に、季節に合った着物の選び方、コーディネイトのコツなどを美麗な写真とともに説明しています。

近年の日本の気候の変化に伴い、着物を着る時期も少しずつ変化しています。
実際には暑いと感じる時期に、従来の着物暦のままだと袷で過ごさないといけないといったズレを感じたことがある方は少なくないと思います。
時代に即した使い方をこうして書籍という形で明示していただくと、本当に安心感があります。

第四章 着こなし方

第四章では着物を楽しむために押さえておくと安心して着れるポイントをTPOなども踏まえながら説明しています。

着物を着るときの壁の一つとして「難しそう」という感覚があります。
それは着付けというテクニックだけでなく、伝統衣装として築いてきた重み、精神的な難しさもその一つです。

頑張って着てみたけど、周囲から「TPOや季節に合ってない」と言われたらどうしようと不安になるのも当然です。

「いつ、どの種類の着物を着ればいいのか。」

この本は、そんな不安をやさしく取り除いてくれます。

その他のおススメポイント

本書には、その他にもたくさんのおススメポイントがあります。
個人的に一番皆様に読んでいただきたいのが、各章の最後に添えられているコラムです。
著作者お二人の着物に対する愛情や真摯な想いを感じられる場所です。
ぜひ、ゆっくりとコーヒーやお茶を飲みながら読んでいただければと思います。

<コラム「着物警察」を「着物応援隊」に>の下記の文章がとてもステキだなと思います。

実際は、着物姿につい声をかける方々に悪気はなく、むしろ「よかれ」の善意。(中略)ただし、着物は生活の衣服なのですから、地域や世代で価値観は多種多様。その違いを丁寧に理解して、一定の距離と思いやりのある言葉選びが、とても大切だったりします。

あたらしい着物の教科書(本文より抜粋)

どんなことでも距離感や思いやりは大切ですよね。
私もそれでよく失敗してしまうので、この言葉を胸に刻みつけたいと思います。

最後に

あなたが着物を着てみたいと思った時、着物についてもっと知りたいと思った時、そして着物をもっと愛したいと思った時に、このブログ記事が本書「あたらしい着物の教科書」とあなたとをつなげる一助となりましたら幸いです。

男性には勝博さん著作「はじめての男着物」もおススメです!

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